
日本では主に駐車場に利用される、モダニズム建築芸術
地震大国・日本の土地に、「ピロティ構造」は適しているのか
一戸建てを持っているもしくは購入を考えている人で、車の利用を考えている場合、やはり駐車スペースの確保が重要な課題となります。土地が豊富にある地方ならばいざ知らず、東京をはじめとする大都市圏では、なかなか自宅近くに駐車場を借りることすらままなりません。運良く駐車場が借りれたとしても、駐車場代だけで毎月の大きな出費となってしまうのは明白です。
これから一戸建ての新築や改築、大規模リフォームを考えるのであれば、駐車スペースの確保のために、ピロティ構造が有力な選択肢の一つとなるのではないでしょうか。ピロティ構造なら、1階部分には出入り口と階段のみを設けて部屋を作らず、車の上に住むような格好で住居を建築すれば、土地をほぼ全面的に駐車場にあてることもできます。例えば車が一台、ようやく停められるような狭小の土地であっても、住居と駐車場の両立が可能です。もちろん、そこまで極端ではないにしても、狭い土地での両立を考えるならば、有効な方法と言えるでしょう。
また、車を利用しなくても、ピロティ構造による空間を、例えば倉庫用のスペースやガーデニング用の庭として捉えたり、店舗用の場所にして自宅開業の足がかりとしたりなども考えられます。ピロティ構造はデザインの特異性だけでなく、実用面でも狭い土地をさまざまにアレンジできる可能性を秘めているのです。
なお、密接した住宅街などでピロティ構造を採用するのであれば、注意すべき点があります。ピロティはその形式上、自宅の敷地からはみ出てしまう可能性があります。当然、敷地という概念は上空にまで及びますので、隣地にはみ出して作る訳にはいきません。また、本来なら上層部がなかった場所に部屋を作る形になるので、日照権の侵害がないかも十分に注意すべきでしょう。
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